
耳かき動画やこのブログを書き始めてから、もっと耳かきについての知識を自分の中に取り入れたいなと思って以前から耳かきついての書籍がないかと私は探しておりました。
でもいざ探してみると耳かきの本ってなかなかないんですよね。耳つぼの本は幾つかお見かけしますが、耳かき自体の本は…。
分野がマニアックすぎるので仕方がないか諦めていたところに『耳かきこしょこしょ』という本に巡り会えました。
著者:上野玲 発行所:(株)双葉社
ミミカキストにとって明日から耳そーじが楽しくなる本という言葉には心がくすぐられてしまいますね。
読んでみようかと思っている方もいらっしゃってはネタバレが申し訳ないので、内容はざっくりとお伝えしたいと思います。
本の目次を確認すると…
・耳かきの歴史について(稲荷山経塚から耳かきが発見!?)
・耳かきと床屋さんの意外な関係(今では少なくなりましたね、床屋さんで耳かき。)
・耳鼻科に先生に聞きました!耳かきのQ&A(メディカルコート池田耳鼻咽喉科の院長先生)
・耳かき作り職人が語る 耳かきにこだわりあり(耳かき作り職人・馬木健一さんのお話)
・耳かきでリラクゼーション『玉こん』の超快感体験(耳かきをしてくれるお店)
・日本の九割以上が台湾製!?台湾耳かき工場(台湾にある耳かき工場見学!)
・コラム(耳かきは必需品?/耳かきは進化する?/外国にも耳かきはある?/超レア北朝鮮の耳かきとは?/耳垢人類学/耳かきこばなし/耳かきの鬼っ子?OTOSAN天末記/梵天の謎/動物も耳かきする?/耳ツボで体中が元気に)
個人的な感想は?
マニアックな耳かきを題材によくここまで情報を集め、一冊にまとめられたなぁと感心しながら楽しくページをめくり、私は気が付いたらあっという間に一冊読み上げてしまいました。
個人的に面白かったところは『耳かきと床屋さんの意外な関係』
昭和の初めは耳かき職人が高給取りのお仕事だったことや、まぼろしの道具”ヒビキガネ”と呼ばれる音叉(おんさ)のような形をした道具を使ったサービスが人気だったことなど。
耳かきの歴史を振り返ってみると興味深いことが多いです。
また、以前から気になっていた竹耳かきのパッケージ裏を確認すると台湾製がなぜ多いのか?その謎も日本を飛び出し台湾の耳かき工場見学まで行ってくれた著者の熱意によって十分理解できました。工場見学ではどのような段階を踏んで耳かきが出来上がるのか、写真付きで丁寧に説明書きがありますよ。
今持っている耳かきも、本の通りに長い時間や色んな人々の手が加わって自分の手元に来てくれたかと思うと、もっと大切に扱いたい気持ちがこみ上げてました。
この本を読み終わった後は、ついつい耳かきに手が伸びてしまいましたけどw
この書籍の発行は1999年と随分前のことなので、本に記載されているお店などの情報は現在と異なる点があるかと思いますが、ミミカキストなら今でも楽しく読める一冊ですよ!