
今回の耳かきはNHK朝の情報番組「あさイチ」でも紹介されたことのある
『鍛冶屋の耳かき』です。
この耳かきを作った方は新潟県・三条市にいらっしゃる職人さんなのですが、実はこの方の本職は日本にわずかしかいない「和釘」を作っている方なのです。
2016年NHKの大河ドラマ『真田丸』の大阪城セットでも職人の内山さんが作った和釘が使われているそうですよ。
和釘と同じ様にこの耳かきも一本一本丁寧な手作業で作られています。
鉄を使用しているので、作る時には材料を叩きながら耳かきに微妙なしなりを加えているそうです。
さて、鉄で作られている耳かきと聞くと、
「重さはどうなのか?」「厚みはどのくらい?」
などと気になる方もいらっしゃると思うので、
匠の技と並べて鍛冶屋の耳かきを比較してみました。
写真の通りに並べてみると長さに違いが見られますが、使ってみて約1cmほどの長さの差は気にはなりませんでした。重さも2gの差がありますが、以前にブログでも紹介したことのあるみみごこちと同じ重さです。
※みみごこちのキャップを外した状態で使うと鍛冶屋の耳かきと同じ重さになります。
他の耳かき道具と重さもあまり変わらないので、重さで耳かき作業が辛くなることはありません。
ちなみに太さは約1.8mmほどです。
さじの形は…
匠の技よりもさじの幅があり、使って比較してみるとさじ部分がスマートな匠の技の方が
かゆい耳の奥まで届くように感じました。さじの当たり具合は引っかかりはなく匠の技同様心地良いです。
こんな所で匠の技との差を感じた点とは…
これは耳かきをする際にその人のクセや、やり方次第にもよると思いますが、私が耳かきをする時に微妙にさじ角度を変え使うことがあります。そんな時に耳かきの持ち手部分の丸みを利用するのですが、
例えば持ち手の部分をよく見てみると、
匠の技の場合、半月状になっています。
私はその半月状の丸みの角度を少しずつ変えながら、微妙な角度で耳かきをしていると意外な箇所から耳垢が出てくることがあるので、この方法をよく使うのです。
実は、残念ながら今回の耳かきだとこの方法がうまく使えませんでした。
ちょうど持ち手の指を添えるところ辺りが、しなりをよくする為に薄くなっているのです。
(見づらいと思いますが、横向きで机に置けない代物なので手で持っています。)
同じ方法で使おうとすると…
一気に90度耳かきは傾いてしまうので、このようになってしまうと残念ながら微妙な角度は探れません。
まとめ
最後に述べた差を感じた点では、あくまでも私の使い方の問題でもあるので少しだけ参考にしてもらえればと思っています。
使ってみて、その細さがある事によって耳かきは良くしなり、そこが最大の持ち味だと感じました。
職人さんが火造りによって根気よく打ち伸ばし、小さなものを作る技術は想像するだけでも圧巻です。
一本一本が手造り品なので若干カタチの誤差はあると思いますが、その違いが自分だけの耳かきをプレゼントされたようにちょっと嬉しく思っています。
余談ではありますが、耳かき動画のモデルの主人はいつも耳かきの当たり具合を気にします。されている側はその当たりで耳かきの良し悪しが決まってきます。今回の耳かきも当たりが気持ちが良いと寝息(時にイビキ)をかきながら耳かきされていました…。
私の耳かき動画はそんな BGM付きですが、興味があったら見てください^^
↓こちらが今回紹介している『鍛冶屋の耳かき』を使った耳かき動画です。
耳かきくらぶ【その39 】- Ear cleaning,Ear wax removal How to clean ear wax Part.39 – 귀청소39 – 귀파기 39 – 掏耳朵39