
ずっと前から使っていた耳かき。
お気に入りの匠の技を使い始めてからだいぶ出番がなくなってきた耳かきではありますが、
だからと言って私は捨てる事はしません。
でもよーく見ると、梵天がだいぶお疲れのご様子です。
正直一度も梵天のお手入れなどした事なかった私ですが、
これ洗ったらキレイにならないかな?とふと思いました。
記憶が少しさかのぼる事、それは専門学校時代。
私は美術系の専門学校に通っていました。学生だけでなく先生方も個性な方々ばかりで、指導方法も千差万別です。当時画材についての指導して頂いた先生は、ありがたくもとても知識が豊富で道具も丁寧に扱う方でした。その先生は良い道具を長く愛用する為、どのように筆の手入れをしたら良いか画材を扱う最初の授業で教えてくれたことを思い出しました。
絵を描く筆も動物の毛で作られているものが多く、人間と同じようにキレイに洗う事が大切だと。
考えてみれば、梵天もアヒルの毛で作られています。筆のお手入れと同じようにしてあげれば、くたびれた梵天も復活するのかもしれないと早速チャレンジしてみました。
⚫️用意するもの
・シャンプーor石鹸(液体でも固形どちらでもOK!)
・梵天の水気をとる布(タオルやキッチンペーパー等)
・ドライヤー
⚫️梵天を洗ってみましょう
1. 梵天に水気を含ませて、洗う為石鹸をつけます。固形の石鹸を使用する場合は石鹸の上で梵天を回しながら少し泡立ててください。
2.梵天の毛は柔らかいので、手のひらの上で円を描くように優しく洗ってください。
(汚れがひどい時には2度洗いも良いと思います。)
3. 洗い終わったら指先で軽く梵天をつまむよう水気を切り、さらにタオル等で水気を取ってください。
⚫️梵天を乾かしましょう。
最後にの仕上げに入ります。水気をきった梵天は必ずドライヤーで乾かしましょう。
そのままの自然乾燥で乾かしても梵天のフワフワは戻りません。
ドライヤーの風を梵天の下から当てて、耳かきを回しながら乾かしましょう。
耳かきを回しながら風を当てると、毛が均等に乾いてキレイな丸い形になってきます。
そして完成がコチラ⇩
あるサイトで梵天のお手入れ方法を見かけた事がありますが、乾かす時にベビーパウダーを梵天にかけて風を当てるとフワフワに仕上がるとか…。
今回は家にベビーパウダーがなかったので、ドライヤーの風だけで梵天の形を整えてみました。
皆さんのお宅にもくたびれた梵天さんおりませんか??
今まで頑張ってくれた梵天をこのように元気にしてあげるとまた気持ち良く使えると思いますよ。
【補足】
梵天のお手入れ方法もいろいろあると思います。一概に今回の方法が必ず正しいとは言い切れませんが梵天はキレイになりました。梵天を洗う際にはくれぐれも優しくお取り扱い下さい。
ここから下記は筆を使って絵を描く方に余談で…。
筆のお手入れ方法も今回の梵天を洗う手順できちんと洗浄するだけでも長持ちします。特に油絵のような粘り気のある絵具の場合には洗浄液で筆をあらってから石鹸などでまたよく洗ってください。特に筆の付け根部分に絵具が残りがちなのでご注意を。筆が柔らかい場合には仕上げにリンスを使うと尚良いです。そして最後に洗い終わったら筆を振って水気をきちんときって自然乾燥してください。
そこをおろそかにするとカビが生えてきますよ(>o<)